恐るべし、くまモンの経済効果 海外解禁に地元企業が反発 地方自治体の商売とは

熊本のスーパースター「くまモン」を巡って、地元企業の県に対する不満が噴出しているそう。くまモンは県のPRキャラクターで、県内企業はこれまでイラストを無料で使用できました。ところが県はイラスト利用を海外企業に解禁すると発表。代わりに著作権使用料として小売価格の5〜7%、県内企業が海外販売する場合は3〜5%を徴取するという。

これまで関連商品を輸出してきた地元企業にとっては寝耳に水。熊本の企業が中国企業に対抗できるはずもなく、「県は何考えてんだよ」状態に。県はあくまでも偽物などの不正利用防止が目的で、くまモンのブランド価値を高めるためとし、長期的には県内の企業にはプラスだと主張。「くまモンブランド」確立に打って出ました。

県はきっと、くまモンはディズニーの「くまのプーさん」よりかわいいから、世界の人気者になれるかも、と考えたんでしょうね。著作権使用料は、県産品の販路拡大やインバウンド(訪日旅行)につなげるほか、くまモンのアニメ制作などに充てるそう。ライバルは「ミッキーマウス」と想定してるかも。地方自治体が、なんて壮大な夢を描いているのでしょう。

くまモンが凄いのは、日本経済新聞の扱いです。まだ人気が出る前から、くまモンの記事は社会面ではなく経済面に出ていました。「熊本産のデコポン味の○○が発売されたモン」とか「くまモンの外遊」とか。くまモンには初めから、お金の匂いがしていたのですね。

くまモン関連商品の売り上げは2016年時点で1280億円で、そのうち8億円を海外で稼いでいます。そういえば私は、くまモンが出始めの頃、熊本県のイベントがあった福岡銀行本店までくまモンを見に行きました。初めて見たクマもんのかわいいこと。キャラクターグッズを買って、県の担当者に「くまモン稼いでいますね」と言うと、「そうですね。がんばってます」と答えが返ってきました。その後、くまモンは大阪と東京に常駐。NHKの紅白歌合戦にも出場するなど全国区の人気者に成長しました。

くまモンで成功した熊本県。そして、親方熊本県で商売してきた地元企業。熊本の土産店はくまモンだらけ。中国のまともな企業がグレードの高いくまモンを作りはじめたらどうなるのでしょう。

地方自治体が商売するということは、どういうことなのか。自治体が向くべき方向はどこなのか。親方の自治体に守られて商売をしてきた企業に甘さはなかったのか。

一人の民間人だけでがんばった「ふなっしー」には、こんな悩みはないことだけは分かります。

くまモン アニメ

結局、県は、海外でのくまモン商品製造・販売について、県内企業にはイラスト利用料を徴収しなことを決定。中国などから300件以上のイラスト利用の申請があるという。恐るべし!くまモン!!

しかも、くまモンの世界展開に向けたアニメ制作が決まったという。テーマは「幸せ」。広告大手アサツーディケイや吉本興業も出資し、米国のスタジオで製作するそう。アジア人から見ると、くまモンはプーさんよりも可愛いし、ミッキーマウスよりも可愛く思えますが、くまモンの活躍の場を知名度が低い欧米やオセアニアにも広げたいんだって。

10年後、くまモンが熊本出身と知って「へー、そうなんだ」とびっくりする子供が現れるかも。熊本県民にとっては、複雑な心境ですね。

 

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